出生前診断を受けるか受けないか?出生前診断を受けた私の決断
こんにちは。アヤママです。
前回、出生前診断の種類や方法等について書きましたが、今回は出生前診断を受けた私自身の事を書きたいと思います。
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出生前診断受けますか?医師からの問いかけ
私は現在43歳です。娘を妊娠したのは42歳を目前にしたある日でした。
晩婚でしかも過去に2回流産を経験していた私ですが、さすがに40歳を超えてからは赤ちゃんはほぼ諦めていました。
41歳のお正月、今年の抱負として『ダイエット』を掲げ、真冬の早朝からランニング、会社帰りにはフィットネスに通う日々を過ごしていました。
体を動かす事が快感になりつつあった頃、ふと『あれ?今月生理がまだ…』と気が付きました。
その日も会社帰りにハードなプログラムに参加する予定をしていたので、まさかとは思いつつももしもの為にとっておいた妊娠検査薬を使用しました。
結果はもちろん陽性。ビックリしました。Σ(´∀`;)
赤ちゃんを諦めた頃に妊娠するというジンクスは私にも当てはまった!!と思いました。
当然その日から行っていた運動は全てやめました。
夫にも早く妊娠を報告したかったのですが、以前の流産の事が頭をよぎり、せめて母子手帳をもらうまでは黙っていようと決めました。
今回の妊娠時も早期に出血がありましたが、何とか赤ちゃんは持ちこたえてくれて心拍も正常に確認する事が出来ました。この心拍確認後、
医師から『出生前診断はどうしますか?』と問いかけがありました。
いざ決断へ夫婦での話し合い
この日から、夫と毎日のように話し合いました。
もう会話と言えばこの話題というくらい、どこにいても何をしていてもこの話題になってしまっていました。
私達夫婦は、まずは出生前診断を受けるか否かの話し合いをしました。
夫婦共にこれは『受ける』でした。
その次に結果が『陽性』であった場合、産むのか諦めるのかです。
これは本当に悩みました。当然ですよね。
まず私達が考えたのが自分たちの年齢です。これは高齢出産の場合、多分99%の方が同じ悩みを持っていると思います。
もしもお腹の子供に障害があった場合、将来子供が成人した後に自分達が『あと何年生きられるか』です。
これはお金の問題に直結し、『あと何年生きられるか=収入元はどうするのか』になります。
今考えれば、子供も一人の人間であり、いつかは独り立ちします。成人までに自立できるように育てていくのが親の役目。と思えますが、当時私の頭の中には『一生面倒を見なければいけない』しかありませんでした。
ですので、『年老いた自分達にこの子の面倒が見れるのか』これしか頭にありませんでした。
その他にも考えたのが『住んでいる地域の実情』です。
都会であればそれこそ養護施設は沢山あり、受け入れて頂ける環境は整っています。
ただ、私達が在住している地域には限られた場所にしか施設は無く、当然のように子供の送迎が付いてきます。
もちろん施設の送迎バスはありますが、家の前まで来てくれるわけではありません。バスの停留する場所までの送り迎えは親の役目です。これが毎日です。
そんな状況だと仕事は出来ません。
地方のため、夫の給料だけではこの先の生活は不安ですし、パートとして働くにしても出産後すぐには難しいと思いました。
子供が大きくなってからの事も考えました。
私達が住んでいる地域は車でないとスーパーに行くのも大変なところで、公共の交通機関に頼って生活するのは無理があります。
そんな環境の中で、障害があれば将来運転免許も持てないだろうと考えました。
運転免許なしでの生活を考えた時、やはり生活するには大変だと考えました。
このような話し合いが毎日です。
毎日話し合って『難しいよね…でも大丈夫かもよ!』の繰り返しでした。が、最終的に判断の対象となったのは『自分達の年齢』と『お金』でした。
年齢の問題は、今から健康に気を使い体力を付ける事を頑張れば何とかクリア出来そうですが、お金の問題だけは綺麗ごとでは済まされません。
結果、出生前診断は『受ける』。結果が陽性だった場合は『諦める』でした。
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終わりに
今こうして文章で書くだけでも当時の事を思い出し、涙が出そうになります。
せっかく授かった命を諦めなければいけないかもしれないという恐怖。
もしも諦めた場合、自分の心が平常でいられるかという漠然とした不安感。
お金の問題だけがクリアになれば産み、育てる事が可能なのか?と堂々巡りな考えが羊水検査の結果を聞くその瞬間まで頭にありました。
たらればですが、今思えばお金の問題は医療費等助成制度もあるしもっと調べればきっと大した問題ではなかったのかもしれません。
ですが、当時は妊娠した喜びよりも高齢で妊娠してしまった自分を責める事しか出来ませんでした。
羊水検査を行うにしても実費での出費がある。出産してもお金の悩みが付いてまわる。どうしてこんなに悩まなければいけないのだろうと妊娠初期は楽しかった思い出はありません。しかしその後、娘を無事に出産しています。
前回も『出生前診断は命の選別をする為の検査ではありません。』と書きましたが、世の中にはそう思ってしまう何かがあるんですよね。
今回自分が経験し、日本は健常者も障害者も同様なレベルの生活が出来る様にもっと改善するべき事が沢山あると思いました。
例えば何?と聞かれるとすぐには思い付きませんが、それは全て健常者の『偏見』からきているのではないかと思う私でした。
私の経験が高齢出産のママさんのお役に立てれば幸いです。
こちらの記事も合わせて読むとためになります。
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