地震が起こったらどうすれば?熊本地震で被災して感じたこと




地震が起こったらどうすれば?熊本地震で被災して感じたこと

いつもありがとうございます。管理人のりんです。

昨日で熊本地震の本震から1ヶ月が経ちました。まだまだ避難所で生活されている方々がたくさんいらっしゃいます。

私自身、熊本市在住で震度6弱を経験し被災しました。幸い家は倒壊せず、家族も無事でしたが、地震によって当たり前の日常がこんなにも変わってしまうものなのかということを身をもって体験しました。

今回は私が地震を経験して感じたこと、地震が起こったらまず何をすればいいのかということをお伝えできたらと思います。

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地震が起こったらまずすることとは?

地震

まず地震が起こったらどうすればいいのか?

正直、私自身、地震が起こる前に真剣に考えたことはありませんでした。

学生時代、避難訓練などで机の下に隠れるということはしていたのでその知識はあったものの実際に地震がくると机の下なんかに隠れる余裕はありませんでした。

家が大きく揺れ、家具が壁から離れ、あらゆるものが上から落ちてきました。電気も消えてしまい、かろうじて壁際に身を寄せるしかありませんでした。

この時、とっさに照明の下であったり、窓際を避けていました。照明が落ちてきたり、窓が割れてガラスの破片が飛んでくる可能性を本能で避けたんだと思います。

まず地震が起こったら、身の安全を確保するのが最優先です。

日頃から家の中だったらどこが安全か?考えておく必要があると思います。

 

4月14日に起きた地震は21時半前でした。

我が家では、幼稚園が始まったばかりの息子を寝かしつけ、主人も明日の仕事が早いからと息子の隣に横になっていました。

私は夕飯の後片付けをキッチンでしていました。

グラッと体が揺れたかと思うと家じゅうがガタガタとすごい音をたてはじめました。

主人が私を呼び、私は息子に覆いかぶさり、主人が私と息子に覆いかぶさりました。

1分くらいだったでしょうか。あまりの揺れの長さに震えがとまりませんでした。

この時、我が家は停電せずに済んだので、揺れがおさまってからテレビやネットで情報を収集しました。

何が起こっているのかを知る手段としてラジオなどを常備しておいた方がいいですね。

次に身内への連絡。主人も私も身内は皆、熊本に住んでいます。

ただ一斉にみんなが連絡を取り合っているので携帯も固定電話もつながらない状態が1時間以上続きました。この時に役に立ったのがLINEです。返信はなくとも、既読になることで安否は確認できました。メールもどうにか届きましたね。

地震に限らず、災害が起きた時、まず身内の安否が気になると思います。連絡がとれない間は不安でしょうがありませんでした。

 

次にしたことは、お風呂に水を貯めること!これがものすごく大事です。

我が家では、この時に貯めていた水のおかげで断水中、トイレの水が流せました。

断水すると一番困るのがトイレの水を流せないことなんです。

地震後、避難所や公園、広い駐車場には仮設トイレが設置されました。しかし、水が出ないので汚物がてんこ盛り。悪臭がたちこめてました。3歳の息子はそんなトイレでは用を足せるはずもなく、家もしくはおむつに逆戻りしてしまいました。

赤ちゃんや幼い子供がいるママにとって、おむつの予備は必須でした。

ちなみにトイレを1回流すのにバケツ2杯分(6~8リットル)は必要です。地震直後は飲料水として自衛隊の給水車に1時間以上並んで、家族ひとりあたり3リットルずつしかもらえませんでした。多くの被災者に水が行き渡るようにと制限されていたんです。

そんな長時間並ぶのは子供にとってすごく退屈な時間なんですよね。駄々をこねるのをなだめるのが大変でしたが、家族がバラバラで行動するなんてことはその時はとても考えられませんでした。主人の仕事も地震の影響で1週間ほどは休みとなっていました。

離れている時にまた地震が起こってしまうんじゃないかという不安と恐怖が余震が続いている間、ずっとありました。今現在も余震が続いています。

本震の後、断水は2週間ほど続きました。主人の実家と私の実家は断水の影響がなく、途中からは水をもらいに行ったり、お風呂に入ったりできたのでありがたかったです。

蛇口をひねれば水が出る。そんな当たり前のことのありがたさを改めて知りました。

ちょっと手を洗うってことすらできません。桶に水をはって、顔洗って手を洗って、その水をトイレ用にバケツに入れておいて…。トイレも何回か分を貯めて流すのは当たり前でした。断水がいつ復旧するかなんてめどが全くたちませんでした。

そんな時に役に立ったのが赤ちゃん用のおしりふきやウェットティッシュ。
⇒地震の備え!女性や赤ちゃんに最低限必要なものとは?

地震が起こったらまずすること!

  1. 身の安全を確保する。
  2. お風呂に水を貯める。
  3. 身内への連絡。
  4. 情報収集。

他には火を消すであったり、ガスの元栓を閉めるなども大事です。

それからもう一つ大事なことが!

地震の後、手に届く範囲に懐中電灯と靴を常備すること。

地震が起こると停電してしまいます。懐中電灯なんていつもは使いませんから押入れにしまってあると思います。すぐに出してください。

それから靴。地震で家の中がぐちゃぐちゃになってしまったら、素足で歩くのは危険です。割れたガラスや食器の破片を踏んでしまっては怪我をしてしまいます。

それから、避難経路の確保。

家が傾いてしまうと玄関や窓が開かなくなる恐れがあります。我が家では、いつでも外へ逃げられるように玄関ドアを開けて、寝室の窓をあけておきました。

前震の後、余震が続きましたが停電しなかったこともあり、枕元に懐中電灯と家族分の靴を常備して貴重品をバッグに詰めて眠りにつきました。

プリント

地震が起こったらまずすること!

  1. 懐中電灯と靴を準備。
  2. 避難経路の確保。

 

翌日は朝から買い出しに出かけました。

息子のおむつであったり、インスタント食品であったり、水、トイレットペーパー、箱ティッシュ、保存のきく缶詰類、お菓子など考えつく限りのものを買いそろえました。

断水すれば水をもらいにいかないといけない!

我が家ではポリタンクを常備しておらず、慌てて買いに行きましたがどこへ行っても売り切れ、遠い店まで足を運んでも品切れ状態で入荷するかどうかも未定…。

自衛隊の給水時には非常用のビニル袋が配布されたので助かりました。

ポリタンクは必ず常備しておく必要性を感じました。

⇒地震の備え!女性や赤ちゃんに最低限必要なものとは?

あとは、ガソリン!

地震の影響で主要道路が通行止めになってしまっていました。

ガソリンスタンドは長蛇の列。なんとか並んだものの途中でなくなってしまったり、制限があったりと満タンにするまでいくつものスタンドをまわりました。

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本震で震度6弱を経験!

震度6弱

前震の翌日4月15日は、家族で買い出しに出かけて必要なものをそろえ、家の中を片付け、余震に備えて家じゅうの高いところにあるものを全て床におろし、家の中で危ないところをなくしていきました。

ここで大事なことが!

地震にあってからでは遅いですが、大型家具の固定が必要になってきます。家具の下敷きになって亡くなるケースが多いんです。

我が家ではそのおかげもあって家具の倒壊は免れました。

 

4月16日夜中1時半前、震度6弱を経験しました。皆ぐっすり眠っている時間です。

前震とは比べ物にならないほど大きな揺れを感じました。長さもかなりあったと思います。主人が私と息子の上に布団をかぶって覆いかぶさってくれました。

激しい揺れだったのですぐに停電。揺れがおさまってからすぐに靴を履き、毛布を持って車に避難しました。

息子はあまりの怖さで車に乗ってからもしばらくは震えがとまりませんでした。

親である私自身もどうすれば…と不安でしたが、息子には「パパとママがいるから大丈夫大丈夫!」と言い聞かせながら、ずっとギュッと抱きしめていました。

それからはとても家の中には戻れず、車で一夜を明かしました。と言っても、ほとんど眠れていません。毛布にくるまって息子を寝かしつけ、スマホで情報を収集しながら主人とふたり、これからどうしようかと話していました。

朝になり、余震に気をつけながら、主人と交代で必要なものを家の中へ取りに行きました。家に戻らなくても2,3日は過ごせるように必要なものを全部車に詰め込んでいきました。

前日に買ったもので足りないものを買いに行くと、通れなくなっている道路だったり、歩道のアスファルトに大きなヒビが入っていたり、いつも行っていたお店が閉まっていたり・・・。前の日以上に地震の被害が拡大していました。

いつものように買い物して、欲しいものが手に入って、行きたいところにその道路を通って行ける。蛇口をひねれば水が出る。そんな当たり前に過ごしていた日常。

当たり前のことがこんなにもありがたかったことなんだ!と痛感しました。

今もなお、避難所での生活を送っている方々がいます。精神的にも肉体的にも辛いと思います。限界も来ていると思います。復興まではまだまだ時間がかかるかもしれませんが、みんなで応援していきます。一緒に頑張っていきましょう。

負けんばい!くまもと!

 

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